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サービス概要

メディカルR&D

Home selfie OCTによる加齢黄斑変性のホームモニタリングシステム(特許第7082730号)

当社では、眼科で使われている検査機器「OCT(光干渉断層計)」と、最新のICT技術を組み合わせ、自宅で目の健康状態を確認できる「Home selfie OCT」を開発しました。

OCTは、目の奥の状態を細かく画像で捉えることができる機器で、当社の代表も開発に関わってきました。眼科の現場では、加齢黄斑変性や緑内障など、視力に大きく影響する病気の診断や治療に欠かせない機器です。

私たちの体は、血圧や血糖値のように、定期的に測ることで病気の早期発見や治療効果の確認がしやすくなります。目の病気も同様で、特に加齢黄斑変性や糖尿病黄斑浮腫といった病気では、病院での検査だけでなく、自宅でのこまめなチェックがとても重要です。

このような考えのもと、私たちはOCTにICTやAIなどのデジタル技術を融合し、日常生活の中で自然に目の健康を見守る新しい仕組みをつくっています。これにより、一人ひとりの健康管理に役立つとともに、医療の質や価値をさらに高めていきたいと考えています。

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What is HomeOCT ?

HomeOCTとは

「OCT(光干渉断層計)」は、眼科で検査員が使用して目の奥を詳しく調べるための機器です。通常のOCTは、さまざまな目の病気に対応できるように、たくさんの機能を備えた多機能タイプです。

一方、「Home selfie OCT」は、自宅での使用を前提に、特定の病気を見守るために必要な機能に絞って作られたOCTです。さらに、自動血圧計のように、患者さんご自身で操作できるのが特長で、「selfie(セルフィー)」という名前には“自分で撮る”という意味が込められています。

必要な機能に絞ることで、機器は小さく、使いやすく、価格も抑えやすくなります。

撮影された目の画像データは、Bluetoothでスマートフォンに自動送信され、すぐに確認できます。さらに、Wi-Fiを使ってクラウドにも自動保存され、AIによる画像解析も可能になります。

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What HomeOCT Can Do

HomeOCTで実現可能なこと

私たちがまず取り組んでいるのは、「加齢黄斑変性」という目の病気の治療をサポートするシステムの構築です。
加齢黄斑変性は、ものを見るために重要な「黄斑(おうはん)」という部分が傷んでしまい、視界の中心が見えづらくなる病気です。欧米では失明原因の第1位、日本でも増えており、今では失明原因の第4位になっています。

治療は目の中にお薬を注射しますが、1~2か月で再発するため再注射を繰り返します。
しかし、外来だけでは再発のタイミングが正確に捉えられず注射のタイミングを最適化できないという課題がありました。Home selfie OCTは、自宅で黄斑の状態をモニタリングして、AIが再発の兆しがないかを見守ります。もし再発の可能性が検知された場合は、スマートフォンに「早めに眼科を受診してください」というアラートが届きます。

この仕組みにより、患者さんは症状が進む前に受診・治療ができるようになり、眼科の先生も最適なタイミングで治療を行うことができます。その結果、視力にとって大切な黄斑へのダメージを最小限に抑えることができるのです。

この技術は、加齢黄斑変性だけでなく、糖尿病による「糖尿病黄斑浮腫」や「網膜静脈閉塞症」による黄斑浮腫など、他の目の病気にも応用が期待されています。

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How HomeOCT Works

動画でわかるHomeOCT